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多汗症改善GUIDE|第5回目 [多汗症を治す方法]

突然ですが、あなたの好物って何ですか?


私は、オバQに出てくる小池さん並に
ラーメンが大好物です。


一日一食ラーメンにしたいくらい好きで


美味しいラーメンを食べるためなら
1時間以上並ぶこともしばしば。


特に好きなのが、塩とんこつです!


「あっさりなのに、こってり」みたいなスープに
麺はもっちり太麺、スープがしっかり、からまる感じ!


柔らかジューシーとろけるチャーシューと
とろ~り半熟煮玉子は、しっかりスープを
しみ込ませ、ライスにのせて食べたいです。


ただ・・・


ラーメンをすすっていると、大量の汗が全身から
噴き出し、顔の汗がポタポタと器にたれ落ちて
スープの塩味を濃くしてしまうのが悩みでした。


『ラーメンを食べてる姿だけは誰にも見られたくない!』


私は、いつも一人で、ラーメン屋に通っていました。


さて、そんな孤独なラーメン男の私ですが、最近は
ラーメンを食べる機会もめっきり減ってしまいました。


今では10日に1度、食べるかどうかです。


『一体なぜなのか?』それは・・・


「多汗症」の改善に取り組み始め、根本から
体質を健全にするには、「食生活」そのものを
見直し改める必要があることを知ったからです。


「食生活」を見直し


■食生活の改善


「食事」と「汗」は、密接に関係しています。


体内に取り込まれた食べ物は、腸内の常在菌に
よって分解されるときに、臭いが発生します。


臭い成分の一部は、便やおならで排出され、残りは
血液を通って肝臓で無臭化され、尿として排出されます。


そして、さらに残った成分が体内を巡って口臭になったり
皮膚から「汗」として放出され「体臭」となります。


食べ物には、臭いを作りやすいものと
作りにくいものがあります。


肉などの動物性タンパク質や脂肪は、硫化水素や
インドール、スカトールのような悪臭となりやすく
逆に、野菜や穀物などは臭いの少ない食材です。




また、ワキガ型多汗の場合、肉類中心の食事は
さらに、ワキガ体質を促進させることになります。


肉類は、アポクリン腺からの分泌物に
臭いの原因となる「脂肪成分」を増やすからです。


脂肪成分が汗腺を刺激すると「雑菌」も増殖します。


更には、皮脂の分泌も過剰になります。


こうして、体臭をどんどん強くしてしまうのです。


肉類の以外に、体臭の原因を作る食べ物は


卵、チーズ、バターなど乳製品、揚げ物、スナック菓子
刺激の強い香辛料の入ったエスニック料理
タバコやアルコール、コーヒーなどです。




また、脂肪分や油分の多い肉類や揚げ物などを多く
摂取すると「発汗」そのものも多くなってしまいます。


人は食事をすると、代謝熱で体温が上昇しますが
タンパク質は炭水化物に比べて5倍も多く熱を生みます。


つまり、肉を食べると、発汗量も多くなるという事です。




では、どのような食事が、多汗症改善に良いのか
と言うと、ずばり、穀物、野菜中心の「和食」です。


戦後、日本人の食生活が欧米化して、肉食中心に
なってから、体臭に悩む人が増えているそうです。


食生活の変化とともに、汗の性質も変化してしまいました。


本来、良い汗は「酸性」でサラサラしているのですが
今では、日本人の多くが「アルカリ性」のベタベタした
乾きにくい汗をかくようになってしまったそうです。


私も以前、実験したことがありますが


赤いリトマス試験紙に自分の汗を付着させたら
青く変色し「アルカリ性」を示しました。


これは、本来体内に留まるべきミネラルが、汗と
一緒に皮膚の外に出てしまっているからなのです。


まずは「野菜中心」の食事を心がけることです。


そして「果物」を多く食べることで
汗で失われた「ミネラル」が補給されます。




「和食」が良いのは「臭いを作らない」だけでなく
臭いを消してくれる「消臭食品」が多く含まれるからです。


「消臭食品」は大きく3つに分けられます。


1.「抗酸化食品」(ビタミンE、ビタミンC
カテキン、ポリフェノール、イソフラボンなど)


特に、豆腐、納豆、豆乳など、大豆食品に含まれる
イソフラボンは、酸化臭などを防ぎます。


2.「アルカリ食品」(梅干し、海藻類など)


乳酸の発生を抑えて汗の臭いを抑えてくれます。


3.「腸内環境を整える食品」
(発酵食品や、食物繊維、オリゴ糖を含む食品など)


腸をきれいに掃除して、善玉菌を増やし
悪玉菌を減らして、腸の働きを活発に
することで、体臭が抑制されます。


これらの食品は、まさに「食べる消臭剤」と言えます。




以前の私は、肉や油っこい食べ物を好んで食べていました。


しかし、野菜中心にしてから、汗がサラサラで
臭いも気にならなくなり、発汗量もずっと減りました。


特に、緑黄色野菜や、果実、海藻類、シソ
マッシュルームなどは、消臭効果があり


ナス、キュウリ、大豆食品、黒豆、ニラ
ニンニクなどは、汗を抑える効果抜群です。


食生活を変え、体質を改善していきましょう!


■漢方薬の活用


「漢方薬」も「多汗症」の改善に有効です。


漢方では、人体の機能を「五臓」すなわち
「肝、心、脾、肺、腎」の5つに分類しています。


中でも、発汗の指令を出している「自律神経」と
関わりを持っているのは「肝」です。


「肝」は、五臓全体がスムーズに機能するように
コントロールする働きがあり、ここが弱ると
体のバランスが崩れて、様々な機能に不調が生じます。


「肝」の機能を整える漢方薬を飲むことで
「多汗症」の症状の改善に効果があります。


例えば「防已黄耆湯」(ボウイオウギトウ)という漢方。


「防已」は、体の余剰水分を排出させ、水分循環を良くし
「黄耆」は、汗を調節する作用があると言われます。


他にも、発汗の調節、水毒排出、体力回復効果のある


「黄耆建中湯」(オウギケンチュウトウ)
「十全大補湯」(ジュウゼンタイホトウ)


また、精神的、神経的な要素が関わっている多汗症には


「補中益気湯」(ホチュウエッキトウ)
「柴胡桂枝乾姜湯」(サイコケイシカンキョウトウ)


などが使われます。


「漢方」の使用は、自分の体質や症状、体調など
に合わせて、処方してもらう必要があるので


必ず、専門家の診断のもと服用してください。


漢方は自然の材料から作られるため
西洋医療と比べると、副作用も少なく
比較的安全で、体にやさしい治療法です。


ただ、症状そのものを短期間で治すというよりも
体質を根本から変えることを目的としているため


じっくり気長に続ける必要があります。




以上、今日は、食生活や、漢方薬で
「汗」の出やすい体質や「体臭」を改善する
方法についてお話しました。


多汗症という「症状」だけにとらわれると
何とか「汗」を止めることだけを考えがちですが


例え、手術や注射で「汗」が止まったとしても


異常な発汗をする「体質」そのものを改善しないと
いずれ、また何か違った症状として
体の不調が起きてしまう可能性があります。


多汗症を、体質不良の一つの「シグナル」として捉え
根本的な体質改善を目指すことが重要だと思います。
______________________






さて、次回は、多汗症の「精神的」な要因
についての改善策をお話したいと思います。


気にすればするほど、人の目は気になり
止めようとすればするほど、汗は流れ出るものです。


気持ちをリラックスさせて、「発汗」を
コントロールする方法についてお伝えします。




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